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「自分の人生が目の前のスクリーンに流れた」難民認定された大学生らが現状を語る『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』特別シンポジウムリポート

2015.04.06


4月17日公開の映画『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』の特別シンポジウムが5日、都内で行われた。

今作は“ロストボーイズ”と呼ばれる、スーダンの内戦により難民となった若者たちと移住先のアメリカ人たちの心温まる交流を描いた、実話を基にした物語。シンポジウムには、日本で明治大学に通うジャファル・アタイさん(アフガニスタン難民)、ユニクロで働くチンハウルンさん(ミャンマー難民)、そしてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の職員で、主に難民・国内避難民保護と第三国定住を担当する佐藤滋之さんの3人がゲストとして登場し、日本での現状や、難民として日本で生活する本音を語った。

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『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』では、今の日本に暮らす私たちにとっては、耳を疑うような史実が描かれている。1983年にアフリカ大陸のスーダンで内戦が始まり、数万人の子供たちが両親の命と住む家を奪われた。彼らは1600キロもの道のりを歩いてケニアの難民キャンプにたどり着き、帰るところもないままそこで育つ。UNHCR佐藤さんは、「自分が2002年から2005年までカクマ(難民キャンプ)で働いていたので、とても懐かしく思った」と映画の感想を述べるも「支援があるので食べ物に困る状況ではないけれども、移動できない、勉強もできない、働く事もできないといった中で暮らしていくことはとても困難を伴う」と現状について語った。

ユニクロで働くチンハウルンさんは、「高校生までチョコレートを知らなかった!」と劇中でアメリカに到着してからカルチャーショックを受けていたロストボーイズたちに自分を重ね「映画を観て胸がいっぱいになった」と感想を述べた。異国で働くにあたって大変なことと言えばやはり言葉の壁のよう。「ユニクロで働き始めたころは言葉がまだよく分からず、敬語を間違って使ってしまっていた」と語るも、「これからも一人一人に同じ人間として助け合って、すべての人に感謝して生きていきたい」と大きな人生の目標を語ってくれた。

「自分の人生が目の前に流れました。難民のことをたくさん調べて映画を作ってくれた人たちに感謝をしたい」と語ったのは、アフガニスタン出身のアタイさん。アタイさんの父は日本に来てから難民指定されるまでに時間がかかったため支援を受けることができず、アタイさん含め6人の子供との生活は困難を極めた。「服を拾って着ていた」と辛い過去を振り返るも、劇中でリース・ウィザースプーンが演じるキャリーのような素晴らしい出会いもあったようだ。「ボランティアの方たちに、悩みを聞いてもらったりとたくさん助けてもらった」経験を重ね、現在は明治大学で学ぶアタイさん。将来の夢は「今まで自分が助けられたように、これから来る難民の人たちの力になりたい」と力強く語った。

最後に佐藤さんは「自分たちと彼らの違いに目を向けるのではなく、共通点を見つめてほしい。難民も私たちも同じ人間で仲間なのだから、助け合っていってほしいと思います」と強くメッセージを送った。

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