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「極力オリジナルを壊さないように映画化した」『ラスト5イヤーズ』リチャード・ラグラヴェネーズ監督オフィシャル・インタビュー

2015.04.07

リチャード・ラグラヴェネース監督

リチャード・ラグラヴェネース監督


4月25日より公開の映画『ラスト5イヤーズ』から、リチャード・ラグラヴェネーズ監督の公式インタビューが到着。

『ラスト5イヤーズ』2度のトニー賞受賞を誇るソングライター、ジェイソン・ロバート・ブラウンの同名ミュージカル作品を、『P.S. アイラヴユー』などのリチャード監督が映画化した作品。女優を目指すキャシーと小説家ジェイミー、1組のカップルの5年間の愛の軌跡を描いている。

熱狂的なファンがいるミュージカルを映画化する際の難しさとは? 作品の見どころとともにラブストーリーの名手が語る。

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主演の2人、アナ・ケンドリックとジェレミー・ジョーダンの撮影中の印象をお聞かせください。

2人の仲がとてもよく、プロ意識が高い良いパートナー同士でした。2人とも歌はすべて生歌で撮影し、それぞれの曲を何度も歌ってくれました。アナはとても面白く聡明な女性です。6曲目『The Schmuel Song』(初めてのクリスマス)でのアナの演技はすべてアドリブでした。ジェイミーが歌う『物語のプレゼント』に対して、様々なリアクションを見せてくれました。

最も好きなシーン(楽曲)はどこでしょうか?

お気に入りは全曲ですが、あえて1曲選ぶとしたら、13曲目の『Nobody Needs to Know』(愛が壊れたとき)です。この曲はワンカットで撮っています。ケンカをしている間、キャシーはジェイミーの顔を見ないという辛い場面です。14回テイクを重ねましたが、とても気に入っているシーンです。

最も撮影が大変だったシーン(楽曲)はどこですか?

6曲目の『The Schmuel Song』(初めてのクリスマス)が1番難しかったです。どうやって撮ろうかとかなり悩みまして、アニメにしようかとも考えました。この歌詞をストーリーにどう組み込めばいいのか最初は分からなかったのです。そして考えた結果、歌詞の内容よりも、ジェイミーがなぜ歌っているのか? という気持ちが重要だということに気づきました。ジェイミーがどれだけキャシーを愛しているのか、どれだけがんばって彼女を励ましているか。ジェイミーのキャシーへの深い愛が伝わる大切なシーンとなりました。

撮影はシーンの順番通りに行われたのでしょうか?

ラストの14曲目は最後に撮影しましたが、それ以外の順序はバラバラです。低予算で21日間という短い撮影期間でしたので、自由はきかなかったです。

熱狂的なファンがいるミュージカルを映画化するにあたり、プレッシャーを感じませんでしたか? また、舞台との差別化としてどこに一番ポイントを置きましたか?

プレッシャーというより、逆に励みになりました。僕と同じくらい、このミュージカルを好きな人がたくさんいるんだと。

舞台と映画の一番の違いは、キャシーとジェイミーがお互いに対して語りかけている点です。舞台版は観客に対してモノローグとして歌っていますが、映画は2人の登場人物が相手に対して歌っています。歌っている側だけでなく、歌を受け取る側の感情も描けるので、双方の視点から、男女の恋愛関係について色々と分かるという構成にしました。それ以外は、なるべく舞台に忠実になるよう心がけました。

僕もミュージカルの大ファンなので、ミュージカルの映画化に関してはとても懐疑的なんです。歌がカットされてしまったりだとか、歌えない人がキャスティングされたりするのが嫌いなので、極力オリジナルを壊さないように映画化しました。

アナ・ケンドリックは舞台でも映画でもキャリアを積んでいましたが、ジェレミー・ジョーダンはどちらかというと舞台を中心にキャリアを積んできた俳優です。彼にジェイミー役を任せた理由はなんでしょう?

アナはとてもユーモラスで聡明な女性です。歌唱力も演技力も文句なく、とにかくキャシーには彼女が第1希望でした。

ジェイミーは美声の持ち主で、そして共感しやすいキャラクターを演じることができる人です。彼が演じるジェイミーは浮気する場面さえも共感できるのではないでしょうか。実は11曲目の『If I Didn’t Believe in You』(すれ違い)がオーディション曲で、4回歌ってもらいました。この曲で初めのキャシーを支えるところから、後半の残酷なことを言うところまで、とても幅のある感情を表現できる俳優だったので起用しました。

ジェイソン・ロバート・ブラウンが、キャシーのオーディション場面でピアノを弾く役で出演されていますね。

オリジナルのファンに対するサービスとして、元々からジェイソン・ロバート・ブラウンには出演してもらうつもりでした。他にも、夏のオハイオでのシーンには、オリジナルでキャシーを演じたシェリー・レネ・スコットが出ていますし、ヘビを持っているストリッパー役で2013年版のミュージカルでキャシーを演じたベッツィ・ウルフも出演しています。

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