孤独な暗殺者の愛と挫折
1930年代後半のローマ。機能不全に陥った中流家庭で育ち、少年期に異常な出来事を体験した青年マルチェロは、「正常」な人生を送ること、すなわちファシズムへの同化を希求するようになっていた。彼は秘密警察の一員として、現在パリで亡命生活を送っているクアドリ教授の動向を探る役割を自ら買って出る。クアドリはマルチェロの大学時代の恩師で、反ファシズム運動の精神的支柱の一人でもあった。マルチェロは結婚したばかりの娘ジュリアを伴い、パリへと赴くが……。
『ラストタンゴ・イン・パリ』『1900年』『ラストエンペラー』のベルナルド・ベルトルッチが、イタリア文学の巨人アルベルト・モラヴィアの「孤独な青年」をもとにつくった傑作。第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、幼少期の性的トラウマを抱える青年がファシストの暗殺者へと変貌を遂げるさまをクールな映像美で描く。孤独な青年像を繊細に演じ切ったのは、ジャン=ルイ・トランティニャン。美貌の教授夫人役には本作の出演がきっかけで大ブレイクしたドミニク・サンダ。(作品資料より)
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