人間ドラマの名手が挑む、不条理なコメディ
かつてヒーロー映画「バードマン」でスターになったリーガンだったが、今は長いスランプ中。次なる代表作に巡り会わずに20年が経っていた。資産もほとんど遣い果たした彼は、失意の日々から抜け出すため、自身の脚色・演出・主演で初めてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。演目はレイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」。しかし、プレビュー公演の前日に共演者の一人が怪我をして降板してしまう。
『アモーレス・ペロス』や『バベル』など話題作を手掛けてきたメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥによる本作は、かつてのスターで今は落ち目の俳優が、現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いた不条理ブラックコメディ。起死回生のため企画したブロードウェイ舞台で復活しようとする中で、娘とのトラブルや新進俳優の脅威に精神的なダメージを重ねていく…。かつて“バットマン”を演じたマイケル・キートンが主人公を熱演してアカデミー賞主演男優賞にノミネート。まるでワンカットで撮影されたと見紛う、流れるようなカメラワークは、『ゼロ・グラビティ』でオスカーを受賞したエマニュエル・ルベツキの撮影。
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