『アクト・オブ・キリング』の裏側から
インドネシアで行われた虐殺で兄が殺害された青年アディ。彼の老いた母は、加害者たちが今も権力者として同じ村に暮らしているため、半世紀もの間、亡き我が子への想いを胸の奥に封じ込め多くを語らずにいた。2003年、アディはオッペンハイマー監督が撮影した加害者たちへのインタビュー映像を目にし、衝撃を受ける。それから、監督とともに、加害者たちに「無料の視力検査」を行いながら、徐々にその罪に迫っていく…。
『アクト・オブ・キリング』で、60年代にインドネシアで密かに行われた大虐殺の実行者たちにカメラを向け、世界的に注目を浴びたジョシュア・オッペンハイマー監督。続編ともいえる本作は、『アクト・オブ・キリング』とは対照的に被害者に密着する事で、恐怖が彼らの日常生活に密着している様を描く。同時に、加害者の誰もが、虐殺を自分の責任とは捉えていない事実も暴き出す。長い沈黙を破り、加害者と対峙したアディの勇気によって、殺人の実行者たちが、責任を感じる事なく大罪を犯し得る心理的メカニズムを浮き彫りにした。ヴェネツィア映画祭でお披露目された本作は、「前作を上回るほどの傑作」と大絶賛され審査員大賞ほか5部門を制覇した。
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