夫婦の愛に向き合った、黒沢清の新境地
3年前に夫の優介が失踪してしまってから喪失感を抱えていた瑞希は、ピアノ講師の仕事ができるまで快復する。そんな折、突然優介が帰宅し、「自分は死んだ」と言う。驚きを隠せない瑞希は、優介に誘われるまま旅に出る。3年の間、お世話になった人々を訪ね歩きたい、と優介は言う。空白の時を巡るように、優介と瑞希は一緒に時を過ごすのだった…。
2015年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門にエントリーし、見事監督賞を受賞した黒沢清監督作。湯本香樹実の原作小説を、浅野忠信・深津絵里のダブル主演で実写映画化した。3年前に失踪した夫が「幽霊」となって妻の前に現れる場面から物語は始まる。夫が過ごした時間をめぐる、夫婦の旅が始まる。2人が訪ねる山間の小さな商店街、昔ながらの大衆食堂、緑に囲まれた農村─日本のどこか懐かしい風景が満載。死をも超越する夫婦の愛を描いた本作は、「黒沢清の新境地」と評価は高まる一方だ。フランス国内でも公開がすでに決定しているという。日本を代表する俳優に成長した浅野忠信と深津絵里が、夫婦役として初共演を果たしたのも話題。
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