期待の女性監督・鶴岡慧子、鮮烈なデビュー作
ガールズバーをクビになった時子は、ふと思い立って長野行きの深夜バスに乗り込む。着いたところは、山のふもとの小さな田舎町。そこは彼女が8歳まで父と暮らした町だった。その町に生まれ育った陽平は、絵を描くのが好きな高校2年生。材木店を営む父親と2人で暮らしている。陽平が兄のように慕っていた和茂が死んで以来、学校をサボるようになり、山小屋で絵を描く毎日を送っていた。時子はその山小屋を訪れ、陽平と出会う…。
これまで錚々たる映画作家を世に送り出してきたPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ。その第23回を飾ったのが、初長編『くじらのまち』、続く第2作『はつ恋』が国内外で高い評価を獲得した弱冠26歳の鶴岡慧子による本作。舞台となったのは鶴岡監督の生れ故郷であり、来年のNHK大河ドラマの舞台・長野県上田市。緑深い山々や田園地帯、懐かしい街並みをしっかり映像に収めながら、自然と人が共生する日本の原風景を見せてくれる。主人公を演じるのは、『共喰い』のヒロインで脚光を浴びた木下美咲と、ドラマ「東京が戦場になった日」「マッサン」で強い印象を残した泉澤祐希。揺れ動く心情を繊細に表現する期待の若手俳優にも注目。
現在「過ぐる日のやまねこ」の12月11日の上映スケジュール情報が確認できません。
地域または、版(通常、日本語吹替、3D、3D日本語吹替)を切り替えて検索しなおしてください。
(c)2019 Liberra Inc. All rights reserved.