VRを劇場で体感するアトラクションムービー
世界が荒廃した2045年。そこに住む人々は、「オアシス」というVRゲームの仮想現実の世界に浸っていた。オアシスの創始者のハリデーは亡くなる時に、「オアシス内にある3つの謎を解いた者に全財産とオアシスの権利を授ける」と遺言を残す。争奪戦が始まるが、スラムに住む若者ウェイドもそれに参加している一人だった。ウェイドはオアシスで出会った仲間たちと協力し、謎を次々と解いていくが、その前にオアシスを支配しようとするIOI社が立ちふさがる。
映画が始まって間もなく、五感を揺すぶられるような激しいレースシーンが展開。3Dでない普通のスクリーンでも、十分にゲームの中にいるようだ。小説「ゲームウォーズ」をもとに、名匠スティーブン・スピルバーグが、とても70歳を超えているとは思えないパワフルな演出を見せる。見どころは何と言っても、オアシス内の世界。権利関係をクリアするのが大変だったろうと思うほど、背景まで含めると多くの80年代ゲームやアニメ、映画、音楽などのポップカルチャーのキャラクターやネタが登場する。とくに映画マニアなら思わず笑ってしまう小ネタに、オールドファンも大満足だろう。クライマックスの大戦闘シーンでは、メカゴジラとガンダムという日本の2大キャラが対決し、気分が上がりっぱなし。テーマパークのアトラクションのような、大人から子供までが楽しめる映画だ。
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