傑作を生んだゴーギャンのタヒチ時代を描く
1891年のパリ、都会に絶望していたゴーギャンはタヒチ行きを仲間たちに説くが、同意するものは誰もいなかった。妻子を残し、ゴーギャンはひとりタヒチへと旅立つ。タヒチに着いたゴーギャンは入院の勧めを断り、さらに島の奥地へ向かう。そこで彼は村の娘テハアマナを見初め、妻にもらう事に。彼女はゴーギャンのミューズとなり、ゴーギャンは多くの作品を生み出すが、その幸せは長くは続かなかった。
後期印象派で、ゴッホやセザンヌと並んで最も知られている画家、ゴーギャン。南洋の女性たちを描いたエキゾチックな作風で知られているが、それが確立したのは最初のタヒチ滞在から。彼は生涯、二度にわたりタヒチに滞在しているが、本作はその1度目の1891年から93年までを描く。文明を拒否して“野蛮人”になろうと友人たちに説くゴーギャン。しかし文明の波はすでにタヒチにも押し寄せ、島の女性テハアマナとの楽園生活も長くは続かない。主役のヴァンサン・カッセルは、困窮と病気に苦しんだゴーギャンを演じるために、貧弱な体に見えるように肉体改造をしたほどの熱演ぶり。そして芸術と生活、理想と現実を成り立たせるのが難しい事は、今も昔も変わらないと、本作は伝える。
現在「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」の1月18日の上映スケジュール情報が確認できません。
地域または、版(通常、日本語吹替、3D、3D日本語吹替)を切り替えて検索しなおしてください。
(c)2019 Liberra Inc. All rights reserved.